事業の詳細
2015年から3回にわたり、モンゴルの障がい児保護者の会からリーダーを日本に招へいして研修を行いました。
第1回の2015年には、8名招へいのところに2名の自費参加があり10名の研修となりました。研修の内容としては、かつて日本の療育の仕組みがつくられてきたいきさつや、その過程で生み出された障がい児の自主保育の動き、乳児健診から早期発見・早期療育の仕組み、へどう結び付けているか、行政との協力体制、また、特別支援教育についても視察し、関係者と交流しました。
2016年には、保護者の会の役員をはじめ、障がい児施策の策定に影響力のある人物をと国会議員や社会保障省の担当局長も含め5名を招いて研修し、障がいの早期発見から早期療育、特別支援教育、就労、親から離れた生活まで現場を視察し、関係者と話し合いをしました。
専門家チームの啓発活動や第1回の招へい研修で障がい児の集団保育の重要性に気づいたリーダーたちは、帰国後それぞれの地域で障がい児の自主保育の場を立ち上げています。行政のサポートがない中、日本では考えられない厳しい条件のもと保育を進めています。
3回目の2017年には、第1回の時に来日したリーダーのもとに始まっている自主保育のセンターなどから保育に携わっている人を招いて、専門家がいないところで保育を始めている状況に対し、基本となる保育理論とそれに基づいた障がい児保育の実践を体験的に学んでもらうことを中心に研修を実施しました。