代表あいさつ

 私は、NPO法人ニンジン理事長の城良二と申します。現在は開業医ですが、整形外科医としてこれまでに多くの障害児の診療をして参りました。以前、障害児の病院に勤務していた時にモンゴルとのおつき合いが始まり、現在に至っております。

 21世紀を迎え、世界各地では紛争が絶えず、政治経済が不安定な国が多く、貧困、差別、搾取が見られます。そしてそのしわ寄せはいつも弱い立場の人々に降りかかります。私たちは、そのような弱い立場の人々に寄り添い、可能な支援を行いたいと考えています。

 現在、当法人が行っている主な事業は、モンゴルの障害児(者)の自立の支援とタイ山岳民族との関わりです。モンゴルは中国の北に隣接し、ゴビ砂漠が拡がる高原の国です。1990年に市場開放され、首都ウランバートルは近代化がすすみ、地方からの移住者が急増し、郊外にゲル地区とよばれる貧困地区を形成しています。国としての医療福祉のレベルは決して高くはなく、障害児(者)に対する対応も不十分です。障害児をどう育てていけばよいか分からない、丁度昭和20年から30年代の日本を思わせる状況です。しかし、関係者は何とかその状況を改善したいと考えています。幸い私たちには、障害を専門とする医師、理学療法士、養護教員、保育士、義肢装具士などがいますので、少しでも力になれればと活動しています。

 ご存じの通り、モンゴルは大の親日国で日本に対する信頼と期待は大きく、私たちも何とかそれに応えていきたいと考えています。このホームページを通して、私たちの活動をご理解いただき、更に今後の活動継続ため、皆様のご支援をお願い申し上げます。


ニンジン理事長 城 良二