『北タイ焼畑の村スタディツアー』の実施
ニンジンでは、中心となる事業はモンゴルの障がい児が対象となっていますが、社会的ハンディを背負って生きてきたということでは、迫害を逃れて雲南地方から年月をかけ、ビルマ、タイへと移り住んだ山岳民族も同様です。長年交流をしている北タイの山の上に住むラフ族の村人たちの営みに学ぶツアーを実施しています。
照葉樹林の焼畑を営んできた北タイの山岳民族ラフ族、子どもたちの寮をつくり、研修農場をつくり、自分たちの民族の未来をさがし求めてきたダイエー・セイリさん(NGOルデラ/Rural Development of LAHU代表)。そのダイエーさんたちが取り組んでいるRTFプロジェクト(森を復活し、豚を飼い、コーヒーをつくる環境型農業への転換)を訪ねるとともに、村の暮らし、文化にふれるスタディツアーです。毎晩、ダイエーさんや村の人たち、そして参加者と、さまざまな語り手の話を聞きます。毎年このツアーに参加し、村で養豚講座を開いている獣医さんもいて、養豚技術も年々レベルアップしています。
RTFプロジェクトも6年をこえ、村にしっかりと定着してきました。コーヒー、梅、アボカドなどの果物と豚とのアグロフォレストリーによる複合経営です。村の暮らしも変化してきています。さらに今後は、ラオスやミャンマーの農民の研修受け入れを企画しているようです。
タイへの高校生スタディツアーの企画コーディネート
東京の私立・順天高校が行うタイ修学旅行の北タイ滞在期間について協力し、少数民族、ストリートチルドレン、HIV感染児など、さまざまなハンディを抱える人々と出会い交流するスタディツアーの企画・コーディネートを行っています。北タイでのスタディツアーの後、生徒たちはバンコクの富裕層が行く姉妹校でホームステイ交流を経験します。ふつうのタイ人もあまり出会わない二つの世界を体験する得難い経験をしています。